RFIDタグとは、無線周波数を使って情報の読み取りや書き換えができる電子タグのことです。
タグには、ICチップとアンテナが組み合わされたもので、物や人に貼り付けたり埋め込んだりして、その位置や状態をリアルタイムで把握することができます。
電池を内蔵するアクティブタグと、リーダーからの電波をエネルギー源とするパッシブタグがありアクティブタグは通信距離が長く、センサーと連携して高度な情報を送信できますが、コストやサイズが大きくなります。
パッシブタグは安価で小型で長期間使用できますが、通信距離が短くなり通信方式や周波数によっても特徴が異なります。
通信方式には、電磁誘導方式と電波方式があって電磁誘導方式は、タグとリーダーの間に磁界を形成して通信する方式で130〜135kHzや13.56MHzで使用されます。
電波方式は、タグとリーダーが空中に放射された電波をやりとりする方式で433MHzや900MHz帯2.45GHzで使用され周波数によっても通信距離やデータ容量、干渉の影響などが変わります。
タグは、さまざまな場面で活用されていて、例えばアパレル業界では商品管理やセルフレジに使われています。
交通系ICカードや社員証などの非接触ICカードもRFIDタグの一種です。
工場や倉庫では在庫管理や工程管理に使われていて、またトレーサビリティの構築やセンサーネットワークの実現などにも貢献しています。
RFIDタグは、物理的な世界とデジタルな世界をつなぐ技術として期待されています。